2012.11.6 新未来21 行政視察in大分県3
2日目は“大分市業務カイゼン運動”について調査視察しました。
このカイゼン運動『カイゼンの匠』は、職員が自ら気付き、考え、行動する為の職員の研修であり、若手職員のやる気を引き出すことを目的に、平成21年からはじめられています。職員一人ひとりが、自分の仕事や職場環境などについて、創意工夫や主体的な見直しを行い、自ら提案することで、市民サービスの向上や業務の効率化を図ります。職員の改革意識・連帯感を高めるというものです。
企画課行政改革推進室の通常業務として“カイゼンの匠運動”を取り入れています。
3年間ですでに180以上の提案・改善があり、毎年、優れたカイゼンの取り組みは、職員の情報共有や更なるカイゼンの拡大を図るために、優秀事例による発表会を開催しています。(実際の事例発表会の様子をビデオで見せていただきました)
なお、最優秀事例のチームは全国大会へエントリーします。
平成24年3月に行われた全国大会は、ここ大分市で開催され、20都市が日頃の成果を発表し、他53都市の関係者がオブザーバーとして参加しています。その運営も、全庁から運営スタッフを募集して、30名の職員で自ら運営しています。
課題点もあるようで、
1. カイゼンが職員に浸透していない
2. カイゼン提案の伸び悩み
3. 取り組みのマンネリ化
4. 職員の温度差
などがあるようですが、着地点はどこなのかも課題なのでしょうか。
今後はテーマを決めて取り組んで行くようです。
三島市の市役所職員約800人に対し、大分市は約3500人の職員がいます。意識の統一というのも難しい課題ではないかと思います。
提案のほとんどが男性職員からということで、理由を確認したところ、女性職員は子育て等忙しく改善案が出にくい状況にあるようだとのことでした。
女性の方が細かい「気付き」や「アイデア」を持っているものだと女性のひとりとして勝手に感じていますので、それに対する認識の改善がされることを期待してしまいます。
大分市は駅前周辺を全面的に区画整理し、開発が始まったところです。駅ビルも今後できてくるようです。また、企業誘致等により人口が急増していることも特出すべきことです。
私が、行政視察で訪問前に必ず確認する基本的なことは、人口や高齢化率等ですが、一番気になるのは女性議員の割合です。女性の意見が行政にどの程度生かされているのか気になります。私の会派「新未来21」で私は1/3ですが、キチンと意見を言っていかなければいけないと思っています。
大分市役所を舞台にした映画「綱引いちゃった!」が、11月23日から公開されます。井上真央さんが市役所職員として出演していますが、観てから行きたかったと思います。公開が待たれます。
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